前回の記事では初診予約から初診までを書きましたが、この記事では手術前の準備のことを書いていきます。
鼻洗浄+点鼻薬の効果測定
初診から2ヶ月ほど、鼻洗浄と点鼻薬を行って改善状況をみてから手術をするかどうかを決めるということで、まずはその効果測定のために8月に病院にいきました。
この日の診察は、効果測定をするだけなのであまり時間はかかりませんでした。やはりといいますか、全く改善されていないということで、治療を進めるためには手術をするのが最善ということになりました。正直、自分の元々の鼻炎の症状を考えるとその程度ではどうにもならないだろうから、最初から手術をする方向で進めて欲しかったのですが、そればっかりは仕方ありませんね。
手術を選択する場合、この時点でいくつかの日程を決めて予約を取らなければならないのですが、例の如く休日は結構な割合で予約が埋まっているので調整が大変です。私は以下の日程になりました。
- 10月20日(土):手術前検査
- 11月23日(水):手術前オリエンテーション
- 12月06日(木):手術1回目
- 12月11日(火):手術2回目
- 12月18日(火):鼻の詰め物を抜く処置
慢性鼻炎だけの人に比べると、鼻中隔湾曲の治療が加わっているので手術が2回になるのですが、1回目と2回目の間を1週間以内にしなければならず、かつ月曜日は病院がお休みのため、空いている日がほとんどありませんでした。年内に手術を行うためにはこの日程以外に選択肢がなかったのでこうなりましたが、手術当日以外もほとんど平日です。私は比較的自由に休みを取りやすい職場なので良いですが、そうではない人もたくさんいるでしょうから日帰り手術とはいえなかなかに厳しい条件かもしれません。
加えて、高額医療費による払い戻しを受けるためには、2回の手術は同月である必要があります。11月末に1回目の手術、12月の頭に2回目の手術ではダメです。恐らく日程を決める際に看護師さんが案内してくれるとは思いますが、2回の手術になる方はその点も頭に入れておいた方が良いでしょう。
加えて、手術前オリエンテーションと手術当日、必ず付き添いの人が必要となります。従って、付き添いの人の予定まで抑える必要があるのです。4ヶ月先の予定なんてそうそうわかるわけもありませんので、勢いで決めるしかありませんね。
手術前検査
だいたい60分から90分ほどで、以下の検査を行いました。
- 胸部レントゲン
- 心電図
- 呼吸機能検査
- 血液検査
- アレルギー検査
呼吸機能検査は、ガラス管のようなものを片方の鼻に、もう片方の鼻にシリコンのボールのようなものを当てて塞ぎ、10秒間、左右それぞれどの程度呼吸ができているかを確認する検査なのですが、湾曲して狭くなっている左鼻は全く呼吸をすることができず、フガフガしているだけでなかなか苦しかった印象が残っています…
特に検査結果に問題なく手術ができる場合は、次回の手術前オリエンテーションで説明を受けるそうですが、問題があり手術できない可能性がある場合は電話が来るそうです。
手術前オリエンテーション
この日は手術後に付き添いをする人が同伴して説明を聞く必要がありましたので、妻に一緒に来てもらいました。子供が産まれて産休中でしたので日程調整は問題ありませんでしたが、生後2ヶ月の子供をどうするかが課題でした。
病院に電話で問い合わせたところ、
- おむつ交換台はトイレにある(ただしトイレの数は少ない)
- 授乳室はないが、職員に声をかけてもらえれば人目のつかない部屋に案内することは可能
- 赤ちゃん連れでも問題ないが、3時間という長丁場になるのでそれに耐えられるかどうか
とのことでした。節目で休憩を挟みつつ、抱っこしつつであればなんとかなるだろうと判断して、妻に2ヶ月の赤ちゃんを連れて来てもらいました。私は会社を午後半休でしたので、東京駅で合流です。
オリエンテーションは、以下の3本立てという感じです。
- 医師から事前検査の結果と手術の内容と危険性を改めて私と妻に説明
- 看護師から手術前日〜手術後1ヶ月の生活の注意点を説明
- 事務から改めて手術費用の概算の案内
事前検査の結果は特に問題なしということでしたので、この日は基本的に説明を受けるだけでした。手術前〜手術後の生活の注意点で特筆すべきところは、
- 手術の2ヶ月前から禁煙をすること
- 手術前1週間以内に風邪やインフルエンザに罹ると手術を延期する可能性が高い
- 手術当日の夜中0時から手術までは禁食、かつ水を300ml以上飲んではいけないこと
- 手術後1ヶ月間は飲酒、運動、飛行機が制限されること
- 手術後〜鼻の詰め物を抜くまでは車を運転が制限されること
- 手術翌日は仕事を休んで安静、それ以降はデスクワークなどなら仕事をしても良い
といったところでしょうか。私はシステムエンジニアなので、仕事で車を運転したり息切れするようなことはありませんが、例えば長距離ドライバーのような仕事をされている方は注意が必要です。また、飛行機などで出張が多い方も、気をつけなければいけませんね。
特筆すべきは、風邪やインフルエンザなど、体調を崩すと手術を延期するということです。ただでさえ日程の調整が困難な病院ですので、直前に延期となってしまうと数ヶ月先になってしまうこともあるのではないかと思います。いつも以上にしっかりと体調管理をした方が良いでしょう。
特に子供が大きくぐずることもなくスムーズにオリエンテーションが終わったのですが、事前に3時間と聞いていたにも関わらず、90分もかからず終わってしまいました。いくらなんでも振れ幅大きすぎませんかね…?子供を預けるかどうか迷っていたのは一体なんだったのか。
ということで、無事に手術前の検査やオリエンテーションを終えて、いよいよ手術当日です。
次回に続きます。