我が家では、里帰りをせずに出産し、夫婦二人で新生児期を乗り越えました。
今回は、夫婦二人で新生児期を乗り越えた方法や、里帰らないメリットをパパ目線でまとめていきます。
なぜ里帰り出産をしなかったのか
単純な話で、里帰りする先がなかったからですね。産後、妻の田舎に少しの間お世話になる案もありましたが、新生児を連れて移動するのが大変だったり、その後の検診が難しかったりということでボツ。頼れる人は頼りつつも、夫婦二人で乗り切ることにしました。
気をつけたポイント
ママの話を"しっかりと"聞く
里帰り出産をするママであれば、出産を経験した先輩ママが相談に乗ってくれますが、里帰りをしないのであれば、ママが頼りにできるのはパパしかいません。
一人目の出産であれば、右も左もわからない状態ですから、ママも不安でいっぱいです。できる限り「うん、うん」と頷いて、話を聞いてあげるようにしましょう。
話を聞くだけではなく、「今日は赤ちゃんどうだった?」というように、積極的にコミュニケーションを取るようにしていました。昼間仕事をしている間は、ママは赤ちゃんと二人きり。昼間は話が通じない赤ちゃんと二人きりで過ごしているわけですから、誰かと話をしたいに決まっています。
ただし、「ちゃんとxxxやったの?」というような声かけは絶対にやめましょう。出産後のママは精神的に不安定なので、些細な一言で傷ついてしまいます。普段以上に気をつけるようにしましょう。
必要な時は仕事を休む
働くパパは仕事も大切だと思いますが、育児はママだけの仕事ではなく夫婦の仕事。必要な時は出来るだけ休みを取るようにしましょう。
なかなか休みを取れない仕事をしている方ももちろん多いと思いますが、それでもこの時期だけは必要とあれば都合をつけるように努力をしましょう。周囲に子育てをしている人がいれば、きっと理解をしてくれるはずです。
我が家の場合、出産する時、役所に必要書類を提出する時、産院を退院するとき、赤ちゃんの検診の時、突発でママの体調が悪かった時に休みを取得しました。周囲に結構迷惑をかけましたが、周囲のフォローもあり乗り切ることができました。休んでしまえばなんとかなるものです。
家事は手を抜く
慣れない赤ちゃんのお世話に加えて食事や掃除に洗濯、全部をやろうとしても絶対に無理です。掃除機は毎日かけなくても死にはしませんし、食事も楽に済ませる方法なんていくらでもありますよね。
産後のママは、出産で体はボロボロです。特に最初のうちは赤ちゃんのお世話と自分のケアに専念してもらい、その間はできる範囲でパパが家事をやる、くらいの気持ちでいた方が良いと思います。当然、パパも仕事との両立になるので、無理はしないように。
夜は一緒に起きるのではなく交代制で
新生児期で一番大変なのは、夜のお世話です。
産前は想像もつきませんでしたが、最初の1ヶ月くらいは授乳間隔が30分〜60分くらいなので、授乳しなければならないママは本当に大変です。そして、赤ちゃんはまだ昼夜の区別がないので、これが24時間続きます。
我が家では、最初のうちは、ベビーベッドを置いた部屋で3人で寝て、赤ちゃんが泣いたら一緒に起きてママが授乳して、パパが抱っこして寝かしつけて・・というスタイルでした。ただ、寝かしつけてもベッドに置くとすぐ目覚めてしまったりするので、結局ママはあまり眠ることはできず、二人とも寝不足になってしまいました。特に、我が家のママは静かでないとあまり眠れないのでこれが顕著でした。
そこで、21時から翌3時前後までは赤ちゃんとパパが同室でママは別室で、それ以降はパパが別室でママと赤ちゃんが同室でお世話をすることにしました。交代制にして部屋をわける、ということですね。
それでも授乳のタイミングでママには起きてもらわないといけないのですが、この頃には授乳すると90分くらいは寝てくれるようになっていたので、赤ちゃんと別室にすることで90分ずつでもしっかりと睡眠時間を確保することができるようになりました。幸い、私は多少赤ちゃんがふにゃふにゃ言ってても気にせず寝ていられるので、それなりに眠ることはできていました。当然、ギャピーとなったら目が覚めますしね。
ある程度ママにゆっくり寝てもらいたいときは、ミルクをあげることで起こさないようにもしていました。ミルクだと腹持ちがいいので、我が家の場合、長ければ3時間近く寝てくれることもありましたので、非常に助かりました。
少し余談になりますが、ママは授乳するだけでも一苦労ですし、赤ちゃんもそれなりに重たいですから、パパはゲップだけは変わってあげると良いと思います。また、授乳しながらプリプリとうんちをすることもありますので、そういうときにさっとおむつを変えられるようにしておくと良いかと思います。
便秘を早めに解消してあげる
我が家の場合なのか全国の赤ちゃん共通なのかわかりませんが、丸2日ほどうんちが出ないとお腹が苦しいのか何かと不機嫌でした。
これは新生児期も4ヶ月になった今も変わらないのですが、便秘になったらベビー綿棒にベビーオイルをつけて、綿棒浣腸をして早めに便秘を解消するようにしてあげていました。
綿棒浣腸のやり方は、産院に入院していた時に助産師さんに教わりました。聞けば教えてくれると思いますので、産後に聞いてみると良いかと思います。
里帰らないメリット
夫婦の育児スキルに差がつかない
里帰りをする場合は、パパが育児に携わるのは早くても1ヶ月後。下手すると、3ヶ月後なんてこともあり得ますよね。
そうすると、どうあがいても最初はママとパパの育児スキルには大きな差が生まれてしまいますし、ママがぱっぱとやってしまうのでパパが主体的に育児に取り組まなくてもなんとかなってしまう状況になります。パパが育児に苦手意識を持ちやすいのではないかとも想像します。
里帰らない場合は、ママもパパも同じレベルからのスタートです。相手に頼ることはできないので、お互いに考えて、相談しながら自発的に育児に取り組むことになります。オムツの取り替えから始まりゲップのさせかた、沐浴、ミルク・・・どれもこれも、最初ははじめてですが、夫婦二人で一つずつできるようになっていきます。
育児スキルの差がつかないことによる大きなメリットは、身体が回復さえしていれば、早い段階から赤ちゃんをパパに任せてママが気分転換に出かけることができるという点です。
パパは、なんだかんだと仕事をしているので同僚と話す機会がありますが、ママは平日は赤ちゃんと二人きりなのでリフレッシュすることができません。パパに安心して赤ちゃんを預けることができれば、ママも思いっきりリフレッシュをすることができますよね。逆に、ママに出かけてもらう時間を作ってあげられれば、パパも休日に気兼ねなく出かけることができますよね。土曜日はママ、日曜日はパパ、とか。
ママに自由な時間を作ってあげるのも、パパの大事なお仕事だと思いませんか?
赤ちゃんの成長を間近でみることができる
我が家の赤ちゃんは今月で4ヶ月になりますが、この4ヶ月の中で一番成長著しいのはやはり最初の1ヶ月です。みるみるうちに大きくなりますし、徐々に目を合わせるようになったり表情が出てきたり、今しかできない貴重で幸せな経験です。
里帰り出産の場合、この貴重な経験の殆どを間近でみることができませんが、里帰らない場合はこの喜びを夫婦二人で味わうことができます。
仕事と育児の両立はやはり大変ではありますが、それ以上に新鮮で嬉しい経験だと個人的には思いますので、できることであれば経験してみることをオススメします。
まとめ
里帰りをしないで新生児期を乗り切るために我が家が工夫したポイントと、里帰らないメリットをご紹介しました。
世の中「イクメン」とかいうよくわからない言葉が流行っていますよね。個人的には、育児は夫婦二人の仕事だと思っているので、そもそもそんな言葉が流行ること自体が何かおかしいと思っています。授乳以外の育児は、基本的に夫婦どちらでもできますし、授乳だって、ミルクや搾乳など工夫をすればパパでもなんとかなります。仕事をしているからパパは育児ができない、というのは、ただの甘えに他なりません。
はじめての育児は誰だって不安です。里帰りをしないとなると、相談できる人もいないのでなおさらです。この記事が、そんな人たちの(特にパパの)参考になると幸いです。ぜひ自信を持って育児に取り組んでみてください!